STORY
僕だけじゃ勝てない・・・でも・・・! 大勢のハンドシェイカーを使って攻撃をしかけてくる奥池の対抗手段としてユキヤが提案したのは、かつて戦った仲間たちとの総力戦だった。 一つに重なった心が大きな力となり・・・ ユキヤの願いをかけた最後の戦いが、今、始まる―!!
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:島津裕行・鈴木信吾/ 演出:金澤洪充/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠動き出したミドリ達を説得するため、奥池に乗り込んだユキヤとハルカ。 自分たちの力なら彼の願いを叶えられる― 全ての解決を願っての行動だった。 だが、説得もむなしくミドリ達の猛攻に撤退を余儀なくされてしまう。 僕が神に願う“コト”なんて、もうない。 ―そう、これは復讐 だ―
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:島津裕行・鈴木信吾/ 演出:金澤洪充/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠イレギュラーな存在は世界の均衡を崩す。 文幸=ニールセンはその均衡を守る監視者だった。 ユキヤが何を願って戦うのか、彼は知る必要があった。 内容次第では、ユキヤを排除しなければならない。 全力で、潰す―。 脳裏をかすめた“10年前”のあの瞬間を払い捨て、彼はユキヤたちの前に立ちはだかった。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:金澤洪充・鈴木信吾/ 演出:山岸徹一/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠気づいていた。でも見ないふりをしていた。 怖かったんだ。傷つくことが。 今は違う。前を向く覚悟はできた―。 自分の本当の気持ちをハルカに伝えるため、奥池へ向かう決意をしたユキヤ。 自責の念から単独での行動を決めるが、そこに待ち受けていたのは父親・レイジロウだった。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:金澤洪充・鈴木信吾/ 演出:山岸徹一/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠あの音楽祭以降、ハルカとの連絡が付かない。 伝えたい想いを内に秘めたまま待ち続けるユキヤのもとに、1本の電話が入る。 大企業・奥池グループ。その取締役である奥池ミドリ直々の呼び出しであった。 ミドリの提案は、ユキヤの異能力を活かしたエネルギー資源の開発計画。 その計画への協力要請だった。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:鈴木信吾・横峯克昌/ 演出:横峯克昌/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠文幸=ニールセンは見定めようとしていた。 Y’s《ワイズ》の仮面を脱いだ、素顔の荒城ユキヤの音楽を。 ユキヤは決意していた。ハルカへの「嘘」ではない、本音を伝えることを。 ハルカも決意していた。ユキヤへの「嘘」ではない、本音を伝えることを。 やがて喧騒は止み、ステージの幕が上がる。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:鈴木信吾・横峯克昌/ 演出:横峯克昌/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠望まない力。あの世界。願いをかけた戦い……己の居場所。 そのすべてから逃げてきたこれまでの自分と向き合い始めるユキヤ。 間もなく開催される中学の音楽祭で、DJステージの出演を申し込む。 それはユキヤにとって、本当の自分で臨む、決意のあらわれであった。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:鈴木信吾・横峯克昌/ 演出:金澤洪充/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠遂にユキヤの中学校にまで乗り込んできたコネクト。 ハルカを巻き込み、戦闘は激化していく。 コネクトが繰り出した執念の一撃を、奇跡的に討ち返したユキヤ。 ひとりでは乗り超えられなかったかもしれないこの戦いを経て、 ユキヤの中で何かが変わりつつあった。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:鈴木信吾・横峯克昌/ 演出:金澤洪充/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠ユキヤの能力を狙う、パイルとコネクトが共闘し奇襲をかけてきた。 敵の猛攻に逃げ場なく、追い込まれるユキヤ。 戦いに負ければ二度と『ジグラート』へ行くことはできなくなってしまう。 絶対絶命のピンチ。 その時、ユキヤの手を握る者が現れる。 それはまるで、噛み合う歯車のようであり……。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:島津裕行・鈴木信吾/ 演出:立花昌之/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠“『ジグラート』にいるかもしれない人を、探してほしい” それは、ユキヤの力でしかできない事だった。 今まで疎ましく思っていた自分の能力が、 はじめて役に立つかもしれないと可能性を感じるユキヤ。 だがそれは同時に、ユキヤや周りの人たちを 危険に巻き込んでしまうことを意味していた。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:島津裕行・鈴木信吾/演出:立花昌之/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠荒城レイジロウ。ユキヤの父。 かつての自分と同じ失敗はさせたくない…… その想いから、息子に言い聞かせてきた言葉。 「手を繋ぐな。繋いだ相手が不幸になる。お前もだ」 しかしユキヤは手を繋いだ。異能力は周知され、存在を狙われている。 燻ぶりを胸に、レイジロウは昔馴染みの集うカフェへと赴く。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:島津裕行・鈴木信吾/演出:山岸徹一/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠土佐堀ハルカ。ユキヤの幼馴染。その日、ハルカの妙案は大成功を収めた。 『ジグラート』からの動画配信――― ユキヤ扮するY’s《ワイズ》の演奏は多くの人の目に留まり話題となった。 だが、ほどなくして謎の少年少女からの襲撃に見舞われる。 彼らの狙いは、ユキヤの異能力だった。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:島津裕行・鈴木信吾/ 演出:山岸徹一/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・谷圭司・藤坂真衣・古田誠荒城ユキヤ。DJ・Y’s《ワイズ》として音楽に没頭する中学3年生。 わけあって幼い頃から他人と手を繋ぐことを禁じられ、 人付き合いも苦手なまま今に至る。 ある日、趣味のDJを生配信すべく向かったのは、こことは別の『あちら側の世界』。 しかしそこは、ユキヤにとって立ち入ることを禁じられた場所だった。
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監督:鈴木信吾・金澤洪充/脚本:八薙玉造/絵コンテ:島津裕行・鈴木信吾/演出:横峯克昌/作画監督:安達翔平・植木理奈・内田孝行・藤坂真衣・古田誠【ハンドシェイカー Hand Shakers】
神の啓示を受けた二人が手を握り合い、自分とパートナーの深層心理から生まれたものを武器として戦う者たちのこと。
彼らの目的はただ一つ。神に打ち勝ち、自身の願いを叶えること。
神に挑むためにはハンドシェイカー同士で戦い合い、勝利を重ね続けた者にはその資格を与えられると言われている。
そのため彼らは日夜戦いを繰り広げている。
【ニムロデ Nimrod】
ハンドシェイカーの深層心理から生み出された武器の総称で、その形状・能力はさまざま。
戦いの地・ジグラートにおいて、ハンドシェイカーはニムロデを駆使し、超人的能力で雌雄を決する。
【ジグラート Ziggurat】
対戦するハンドシェイカーたちがそれぞれのパートナーと手をつないだ瞬間、転移される平行世界のこと。現実世界の面影はあるものの、ハンドシェイカー以外の人間は存在しない異界。
ジグラートでの戦いは、そのどちらかのペアが戦意を喪失するか、致命傷を負うことで疑似的な死を迎え、ハンドシェイカーとしての資格をはく奪、現実世界へと戻される(現実世界での命を失うことはない)。一方勝者は新たな戦いの度、ジグラートへといざなわれる。
なお自身がハンドシェイカーであると公言することは、現実世界での生活を脅かす恐れ(闇討ちに合う、家族や友人に危害が及ぶ、など)があるため、素性を隠し、各々コードネームを名乗ることが多い。
【神】
「バベルの啓示」を与える存在。ハンドシェイカーたちが辿り着く場所にいるもの。
ジグラート内に存在するわけではなく、そのさらに向こう側、物質的な概念から離れた場所に存在する。その正体は人間の集合的無意識にある「願い」そのもの。
全人類の「願い」が集まったものであり、人格は持たず、目的もない。ただ強い「願い」に対して、「ハンドシェイカー」の力を覚醒し、自らに至る道を開く。
「バベルの啓示」はハンドシェイカーが為すべきことを、神の内部に残された無数のハンドシェイカーだった者の記憶から、直接脳裏に投影している現象。
【ハンドシェイカーは古の人類】
互いに意思を伝える力は、もともと人類が持っていた一種のテレパシー能力だった。古(いにしえ)の人々は互いに自由に意思疎通することができ、それらの集合的無意識である神に触れることもできた。
だが、自意識の発達と社会の形成により、人類は自らの考えを他人から隠そうとするようになった。これにより、テレパシー能力は失われた。
「ハンドシェイカー」となったパートナー間の意思疎通は、強い絆と願いが「神」と触れたことで、かつての人類が持っていたはずの能力が不完全に覚醒したものである。
【ニムロデと願い】
ニムロデは、ハンドシェイカーの「願い」がジグラートにおいて具現化したもの。武器として具現化されてしまうのは、ジグラートが戦いの舞台だと認識されてしまっているため。
倒したハンドシェイカーの力(つまりは「願い」)を奪い、強化されたニムロデがジグラートを侵蝕するのは、ニムロデが本来、神へと届かせたい「願い」の具現そのものであり、そのためにジグラートより先へ進もうとしているからである。
【本来のハンドシェイカーと、現在のハンドシェイカー】
人の集合的無意識である神の世界は本来、人間が単独で至ることができない世界。巫女がトランス状態で至り、神隠しにあった者が迷い込み、伝承に残る神々の世界でもある場所。
古代、まだ多様性を持たなかった人々は、互いの「願い」をひとつにまとめること(=儀式や神事、魔術、呪術等)で、集合的無意識である神の力を思いのままに操ることができた。
ジグラートとニムロデの本来の用途は、多くの人間が心をひとつとしてジグラートに入り、そこでニムロデを重ねることで神への道を開くことにあった。
ただし、神の領域とは物質世界とは違う場所であるため、よほど強固に己を保っている者でなければ、他の「願い」に呑まれて、意識自体が消滅した。(生贄という形で伝承に残る)
しかし、時を経て多様な価値観が生まれ、自意識が発達したことによって、前述のテレパシー能力を失い、神の力を使う術もなくなった。
ハンドシェイカーは強い「願い」が(パートナーと)重なることによって、かつて持っていた力を取り戻した人類である。
現在のハンドシェイカーでも、二十組以上が集まり、儀式の場所であるジグラートで、ひとつの「願い」を願えば、その想いは神に届き、現実すら捻じ曲げて「願い」をかなえることができる。(だが、実際は互いに別々の「願い」を持ち、他者を認めることはしない。そのため、「バベルの啓示」もまた、戦うことを求めた内容となった。ハンドシェイカーがこの手段で神に至るためには、二十組前後のハンドシェイカーを倒す必要がある)
【芥川夫妻の真実】
コヨリとマユミの両親、芥川夫妻は神に至ったハンドシェイカーの一組だった。
二人は多くのハンドシェイカーを倒し、その「願い」を奪い、強化されたニムロデによってジグラートを破壊し、神にまみえた。
二人の願いは「コヨリ、マユミをハンドシェイカーの運命から解放すること」だったのだが、この時、コヨリの父(娘たちを救うために半ば狂気に捕らわれていた)との関係と、娘たちを襲う悲劇に心を病んでいたコヨリの母は「コヨリとマユミから悲しみを消す。全て消す」ことを願った。
そのため、二つの「願い」が入り交ざり、コヨリとマユミは、物質世界の人間として半分が消失した状態になり、感情なども失われてしまった。
動揺した芥川夫妻は神の前で形を保つことができず、神の一部となって消滅し、帰ってくることはなかった。
物質としての肉体を失った夫妻だが、その意識は集合的無意識の一部として、神とひとつになっており、いずれコヨリたちがそこに至れば邂逅もありえるかもしれない。